生成AIで作るデザインについての
注意点とお願い
近年、ChatGPTやCanvaをはじめとする生成AIの発達により、誰でも簡単に理想に近いデザインを作成できる時代になりました。
実際に当店でも、「AIで作ってみました!」
というイメージデータをお持ち込みいただくことがとても増えています。
これはまったく問題ありませんし、イメージ共有としてとてもありがたいです。
ただし――
生成AIで作成したデータを“そのまま印刷用データとして使用する”場合には、いくつか注意点があります。今回はそのポイントを分かりやすくご説明いたします。
① Illustratorデータに変換する必要があります
生成AIで作成したデザインの多くは、JPEGやPNGなどの画像データです。
一方、のぼり旗の印刷では、基本的に
Illustrator(イラストレーター)という専用ソフトのデータ形式で作成する必要があります。
なぜかというと、印刷物は大きなサイズで出力するため、
画像の「解像度」が仕上がりに大きく影響するからです。
解像度とは?
解像度とは、簡単に言うと
**画像のきめ細かさ(密度)**のことです。
画像は小さな点(ピクセル)の集まりでできています。
解像度が高い = 点が細かく、なめらかでキレイ
解像度が低い = 点が粗く、ぼやけたりギザギザになる

スマホやパソコン画面で見る分にはキレイでも、
それをのぼり旗サイズ(例:180cm)に拡大すると、
文字がぼやける
ロゴが粗くなる
線がガタつく
色の境目がにじんで見える
といった現象が起こることがあります。
生成AIの画像は、あくまで「完成イメージ画像」です。
印刷用のベクターデータではないため、拡大に弱いという特性があります。
そのため、印刷用としてはIllustratorでトレース(描き直し)する工程が必要になる場合があります。
画像のまま印刷することも可能です
ここで大切なポイントですが、
必ずしもトレースが必須というわけではありません。
生成AIで作成した画像を、
そのまま「画像データ」として印刷することも可能です。
ただし、その場合は以下の点をご理解いただく必要があります。
■ 画像のまま印刷する場合のデメリット
文字や色の部分修正ができない(②につながります)
解像度が不足していると仕上がりが粗くなる
拡大縮小に弱い
データによっては色味が変わることがある
再利用や別サイズ展開がしづらい
特に文字デザインの場合、
本来はベクターデータであればどれだけ拡大しても劣化しませんが、
画像データの場合は拡大すると必ず画質に影響が出ます。
では、画像のままはダメなの?
答えは、ケースによります。
例えば、
実寸サイズ(原寸)で作成されている
十分な解像度(印刷に適した解像度)で作られている
大きく拡大する必要がない
細かすぎる文字や線が少ない
このようなデータであれば、
のぼり旗は「遠くから見るアイテム」でもあるため、
実用上ほとんど問題が出ないケースもあります。
スポーツ応援のぼり旗は、
数メートル離れた位置から見ることが前提です。
そのため、多少のピクセル感があっても
実際の使用環境では気にならない場合もあります。
実は、プロの現場でも画像化することがあります
少し専門的なお話になりますが、
ロゴ・背景・グラフィック・写真などを多用したデザインの場合、
データが非常に重くなることがあります。
そのため、
一部を画像化(ラスタライズ)する
写真や複雑なグラフィックを画像として扱う
といった処理を行うことも、実際の制作現場では珍しくありません。
つまり、
「画像=悪」ではありません。
大切なのは、
どの解像度で
どのサイズで
どの用途で使うか
という判断です。
私たちはその点を確認しながら、
最適な方法をご提案しています。
② 生成AI画像は部分的な編集ができません
生成AIで作成された画像は、1枚の「完成画像」です。
例えば、
文字だけ変更したい
色だけ変えたい
一部のデザインだけ修正したい
というご要望があった場合、
物理的に不可能ではありませんが、一から作り直すのと同じくらいの作業が発生します。
そのため、
生成AIで作成された画像データの部分修正はお断りさせていただいております。
これは意地悪ではなく、
修正によって画質が劣化する
仕上がりの品質保証ができない
作業工数が大きくなる
といった理由からです。
もし修正が必要な場合は、
✅ お客様ご自身でAI上で修正いただく
または
✅ 元データ(編集可能なデータ)をご用意いただく
ようお願いしております。
もちろん、「どう直せばいいか分からない」という場合は、
できる範囲でアドバイスはさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
※ちなみに、①の画像はAIで作成したデータですが、漢字が上手く反映されておりません。
このような時に、「誤字のみ修正する」という作業は大変恐れ入りますがお断りをさせていただいております。
③ 生成AIをうまく活用するために
生成AIは、とても便利で素晴らしいツールです。
私たちも、「イメージを伝えるツール」としては非常に有効だと感じています。
特に、
こんな雰囲気にしたい
こんな配色がいい
こんな迫力を出したい
という**“方向性の共有”には最適**です。
大切なのは、
生成AIは「完成データ」ではなく
「完成イメージを共有するためのツール」として使うこと
です。
AIで作ったデザインをそのまま使うのではなく、
まずAIでイメージを固める
そのイメージをもとに、印刷用データとして最適化する
実際の布・インク・サイズ感に合わせて調整する
この流れが、
一番きれいで、失敗のないのぼり旗制作につながります。
スポーツ応援のぼり旗は、
遠くから見て目立つこと
文字が一瞬で読めること
屋外で映えること
がとても重要です。
画面上でカッコいいデザインと、実際にグラウンドで目立つデザインは、少し違うこともあります。
私たちは、「実際に掲げたときに一番映える形」に整えるお手伝いをしています。
最後に
生成AIで作ったデザイン、大歓迎です!
ぜひ理想のイメージをどんどんお送りください。
そのうえで、
印刷に適したデータ形式への変換
仕上がりを考慮した微調整
実際の使用環境に合わせた最適化
は、当ショップにお任せください!
一緒に、グラウンドで一番目立つのぼり旗を作りましょう。





