スマホで撮影した写真でのぼり旗を作る時の注意点
写真の解像度の基本から、定番のレギュラーサイズ(1800mm×600mm)ののぼり旗に適した写真サイズ、スマホ写真の注意点まで詳しく解説します。
解像度とは、画像の細かさを示す指標で、「dpi(dots per inch)」や「ppi(pixels per inch)」で表されます。印刷物の場合、解像度が高いほど細かい部分まで鮮明に再現できます。
一般的に、
ウェブ用画像:72dpi
印刷用画像:300dpi
が推奨されています。
のぼり旗のような大きなサイズの印刷では、150dpi~200dpi程度でも十分な場合がありますが、粗くならないように適切な画像サイズを準備することが重要です。
のぼり旗の印刷時に推奨される解像度(150dpi~200dpi)を基準に、適した画像のサイズを計算してみます。
●150dpiでの推奨画像サイズ
幅:600mm × 150dpi ÷ 25.4 ≒ 3543ピクセル
高さ:1800mm × 150dpi ÷ 25.4 ≒ 10630ピクセル
●200dpiでの推奨画像サイズ
幅:600mm × 200dpi ÷ 25.4 ≒ 4724ピクセル
高さ:1800mm × 200dpi ÷ 25.4 ≒ 14173ピクセル
つまり、最小でも3543×10630ピクセル、
できれば4724×14173ピクセル以上の画像を用意するのが理想的です。
この数字を覚えておいてください!
最近のスマホは高解像度の写真が撮影できますが、それでも注意が必要です。
① スマホの写真解像度
一般的なスマホカメラの写真解像度は以下の通りです。
iPhone 14 Pro(48MP): 8064×6048ピクセル
iPhone 13(12MP): 4032×3024ピクセル
Android ハイエンド機(50MP): 8192×6144ピクセル
iPhone 13の写真(4032×3024ピクセル)を1800mm×600mmののぼり旗に使う場合、
150dpiなら 幅が少し足りない(約10630ピクセル必要)
200dpiなら 大幅に解像度不足
そのため、スマホ写真をのぼり旗に使う際は、できるだけ高画質で撮影し、画像を拡大しないように注意する必要があります。
② 画像を拡大するとどうなる?
画像を解像度が足りないまま拡大すると、以下のような問題が発生します。
ボヤける:細かい部分が潰れてしまう
ジャギー(ギザギザ)が目立つ:特に文字や細かい模様が粗くなる
色のにじみが出る:輪郭がはっきりしなくなる
(※画像を拡大したときの比較イラストを追加)
③ できるだけ高解像度で撮影する工夫
スマホのカメラ設定で最大解像度に設定する
デジタルズームを使わず、できるだけ近づいて撮影する
できるだけ明るい環境で撮影する(ノイズを減らすため)
一眼レフやミラーレスカメラを使うのも検討する
このように、スマホで撮影した写真のサイズはのぼり旗にプリントするために適したサイズを撮影することは困難です。
ただ!安心してください!撮影時に「拡大しない」これを意識するだけで解像度は保たれます。スポのぼで作成されるお客様の殆どはスマホで撮影したお写真です。たしかに仕上がったのぼりをよーーーく見てみると粗さやボヤけに気が付きます。でものぼり旗は基本的には掲示したり飾ったりして遠くから見る物です。プロ選手のような仕上がりは現実的に難しいですがスマホ撮影でも注意して撮影していただければ十分な仕上がりで作成ができるのでご安心ください!万が一、粗さが目立つ場合はスタッフから都度言及させていただきます。